19のホテルブランドを世界100か国以上で、6500軒以上展開するIHGホテルズ&リゾーツ。日本では北海道から沖縄まで8ブランドを47ホテルが稼働しており、上質なサービスを提供している。
R岡山駅から徒歩わずか2分のANAクラウンプラザホテル岡山は、便利な立地と隣接する「岡山コンベンションセンター」をはじめとする充実した施設・サービスを備えています。
シースルーのエレベーターでホテル最上階の20階に上がると地元の⾷材はじめ、良質の季節⾷材の使⽤に拘っている和食ダイニング 廚洊(くりやせん)に到着。同店は、ANAクラウンプラザホテル岡山の最上階にあり、岡山市内の景色が一望できます。
地元岡山の食材や季節の素材が自慢の和食ダイニング廚洊(くりやせん)の店内にある鉄板コーナー「おさふね」へ。
ライブ感あふれるパフォーマンスと最上階からの眺望、ホテルならではのおもてなしと岡山の食を愉しめる素敵な鉄板焼きコース「翼~つばさ~」を体験しました。
お献立「翼~つばさ~」:
<アミューズ> 茸のフラン シャンピニオンのソースを浮かべて
肌寒くなる時期に嬉しい温かいアミューズ「茸のフラン」を賞味。茸とシャンピニオンの旨味がしっかりと感じられる洋風茶碗蒸しです。鶏肉のブイヨンを使用することで旨みとコクを引き出したフランの中には、モッツァレラチーズが隠し味として使用されていました。
近藤 綾香シェフはフランス料理での経験が豊富で、ソース・味つけ・調理法の面で優れた創造力を発揮してくれます。鉄板とフレンチ・洋食の要素を上手く採り入れられたコースが楽しめます。
<冷前菜> サーモンのミキュイと林檎のコンポート モンブランクリーム
華やかで色彩豊か、軽やかでフルーティーな冷前菜が運ばれてきました。ジャガイモのサラダの上にサーモンのミキュイがのっています。
紅玉林檎を使用した赤いモンブランクリームソース、黄色の人参のピューレとビーツを使ったソースも用意されましたので様々な味の変化を楽しむことができました。サーモンのミキュイは低温で時間をかけて火入れされており、旨味・風味を逃しません。見た目美しい大変軽やかな冷前菜を堪能しました。
<凌ぎ> 和牛炙り寿司
凌ぎとして和牛炙り寿司が用意されました。岡山県で育った黒毛和牛のブランド「桃太郎ビーフ」でシェフ自ら握っていただけました。ジューシーな舌触りと凝縮した旨みが素晴らしかったです。
「大根おろしポン酢とあさつき」(左)と「柚子胡椒とブロッコリープラウト」(右)
の和牛炙り寿司
和牛炙り寿司は「大根おろしポン酢とあさつき」がのせられたものと「柚子胡椒とブロッコリープラウト」がのせられた2種が提供され、それぞれ異なる味つけで堪能。味はついていますのでそのままいただけます。
<スープ> 芝海老とほうれん草のポタージュ
芝海老とほうれん草の風味が際立つ優しい味つけのポタージュです。鮮やかな緑のほうれん草のポタージュスープは、上品な柔らかなとろ味があり、旨さが際立ちます。
ポタージュ (potage) は、スープ全般を指すフランス語でエスコフィエは著書で、コース料理におけるポタージュの位置づけを重要なものとしています。
<魚料理> カナダ産活オマール海老のソテー 甲殻類のクリームソース
豪華なカナダ産活オマール海老のソテーを目の前で調理していただきました。カナダ産活オマール海老は甘味十分で、固めの食感と舌触りがたまりません。
熱入れ具合がちょうどよく、米油とバターで焼き上げられたオマールは、磯の香りがたまらない逸品に仕上がっていました。
オマール海老のミソの部分はぎゅっと海老の旨味が凝縮され、口の中が旨味と甘みで一杯になりました。甲殻類の出汁を使ったクリームソースは、しっかりと甲殻類の殻が焼かれており、香ばしさが秀抜!濃厚な味を堪能させてくれます。オマール海老は鮮度抜群のため、味噌まで美味しくいただけました。
甘長とうがらしとズッキーニと椎茸はお口直しに。
<サラダ> ピーチポークベーコンのシーザー風サラダ
魚料理と肉料理の間に「ピーチポークベーコンのシーザー風サラダ」が提供されました。近藤シュフにサラダ提供の狙いを聞くと「オマール海老のソテーと甲殻類のクリームソースで濃厚な味を楽しんでいただいた後、一度、口をリフレッシュしていただきたい。」とのこと。素敵なおもてなしです。
ピーチポークは岡山県ブランド豚ピーチポークのバラ肉を自家製調味液に漬け、じっくりと時間をかけて熟成し、桜チップでスモークしたこだわりのベーコンは、ぎっしりと旨味が凝縮され素晴らしかったです。
瀬戸内海に面する、岡山県瀬戸内市牛窓(うしまど)の生食用マッシュルームが食材として使われているのも嬉しいところ。イタリア原産のフレッシュなチーズと瀬戸内のレモン汁をかけて爽やかな口直しとなりました。
<焼き野菜> 季節の焼き野菜いろいろ
左から紫大根・黒ゴマの生麩(なまふ)・瀬戸内のジャンボマッシュルーム・南瓜・岡山産連島れんこん・茄子など地元岡山を中心とした厳選された焼き野菜が用意されました。
瀬戸内のジャンボマッシュルームは、成長の段階で、周辺のマッシュルームを間引いていき、養分が集中し大きくなったものです。収穫できる本数は非常に少なく栄養価が高い贅沢品です。
岡山産連島れんこんはバターで丁寧にソテーされました。驚くほどしっかりした歯ごたえで美味。もっちりとした食感と上品な風味が魅力の「黒ゴマの生麩」を鉄板焼きで焼いて提供してくれる着眼点が素晴らしかったです。ANAクラウンプラザホテル岡山は地元食材の提供に拘っており、岡山ならではの食文化を堪能する機会を与えてくれています。
タレは2種類用意されており、昆布と鰹節の和風出汁の真ん中に可愛らしい丸型の大根おろしが添えられています。女性ならではの着眼点です。近藤シェフに聞くと「大根おろしをそのまま入れると水っぽくなる」とのこと。
アンチョビと胡桃を使ったドレッシングは創造性が高いアイディアソース。アンチョビの塩味と胡桃のバランスが良好で、このドレッシングが好きで来訪される方もいらっしゃるようです。
<肉料理> 特撰黒毛和牛のステーキ(サーロイン80g or フィレ70g)
特撰黒毛和牛として飼育頭数が少なく、岡山以外ではあまり食べることができない大変希少な岡山県産千屋牛(ちやぎゅう)が提供されました。
2名で訪問しましたので、サーロインは肉の表面のみを焼き、中心部分は火が通っていないレアでいだだきました。フィレは肉の中身にも十分に火が入ったウェルダンで焼いていただきました。鉄板焼やステーキは肉の種類はもちろんのこと、焼き方によって味わいが大きく変わってきます。フィレのウェルダンは、肉の色が全体的に褐色がかっており、肉汁はほとんど出なくなっていますが、驚くほどジューシーでそのおいしさとやわらかさが絶品!
コンディメントとして、おろし立ての本山葵、ガーリックチップス、藻の塩、醤油パウダーが提供されました。鮫皮おろしでおろした山葵は、清流で育ったものできめ細かく、風味が格別!肉料理に華を添えてくれました。醤油パウダーは、本醸造醤油を原料にした自然で本格的な香ばしさを持ったもので千屋牛ともよく合います。
サーロインはレアでいただきましたが、きめ細かな霜降りと肉の甘みが特徴的で、柔らかな味わいが極上でした。千屋牛は岡山県新見市が発祥とされる日本最古の蔓牛の血統を受け継ぐ黒毛和種で瀬戸内海地方独特の気候と高梁川の綺麗な水の恩恵を受けた肥沃な土壌によって育てられています。
<食事> 色御飯・香の物・赤出汁
食事はガーリックライスか白御飯を選ぶことができます。千屋牛の旨味がたっぷりと味わえるガーリックライスを選択しました。シェフの手さばきが大変よく、卵は岡山県産「星の里たまご」が使用されています。
星の里たまごは、米ぬかやオカラなどを主原料自家製発酵エサで作られた卵で、うま味が強いため、千屋牛との相性が驚くほど良好。千屋牛の特性により、旨味自体はしっかりとしていますが、ガーリックライス自体はサラリと爽やかに食することができました。使用米は岡山県産きぬむすめ。バランスがよいお米で、添えられた大葉が爽やかなアクセントに。
食後のドリンクとしてコーヒーをオーダーすると、鉄板の上で仕上げてくれるサービスがありました。
<本日のデザート>
席をスカイバー&ラウンジ「洊」(SEN)へ移動し、天空に漂うゆったりとした雰囲気の中、デザートを賞味しました。
三角形のほうじ茶のムースには金粉がのっています。ムースは、ほろ苦くも香ばしいほうじ茶の風味と滑らかな口触りが秀逸。氷温熟成コーヒーともよく合います。モンブランケーキは、甘さ控えめで上品なお味。
フルーツ王国の岡山ですので、葡萄はシャインマスカットと紫苑(しえん)の2種が提供されました。紫苑は、ワインレッドの粒が美しい、気品漂う冬のブドウです。肉質は柔らか、糖度も高く、見栄えが良いので、お歳暮としても重宝されており、ジューシーで甘く食べやすかったです。
「スカイバー&ラウンジ 洊」は、人気のジャパニーズウィスキーのビンテージから岡山産のスピリッツ類、クラフトビールまで幅広く取り揃えています。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がロバーツ監督の誕生日に贈ったことで話題になった岡山県産シングルモルトウィスキー「岡山 トリプルカスク」もワンショットからオーダー可能です。
おさふねの鉄板焼きは味覚だけでなく視覚でも愉しませてくれる鉄板焼きでした。
メニューは2ヵ月に1度変わりますので、定期的に来訪される常連様もいらっしゃるそうです。地元・岡山の食材が愉しめる女性シュフならではの独創性に溢れる「おさふね」の鉄板焼をぜひ一ご賞味ください。
DRINK SELECTION:
・聖 一番摘(岡山県)
岡山県産のオススメ地酒として純米酒「聖 一番摘」を注文しました。さわやかな香りと酸味が特徴的なのど越しが鮮やかな日本酒で料理との相性も格別。どんな料理にも合わせられます。
・きびの吟風 からくち(岡山県)
岡山県の代表的なお米(朝日、あけぼの)を贅沢に使い丁寧に仕上げられた日本酒です。朝日米 本来の旨みが存分に引き出され、淡麗辛口でキレのある味わいが愉しめます。
本醸造酒「きびの吟風 からくち」
・MIKAN MIKAN みかんみかん
旬のみかんを丸ごと一個使用したフルーティーなドリンク。爽やかさと甘酸っぱさが共存したフローズンドリンクとなっており、風味と味覚が秀抜。冬の味覚を贅沢に愉しめる一杯でした。
・Pear Fizz ペアーフィズ
瑞々しい洋梨とトニックウォーターを組み合わせた、さっぱりとした飲み心地がある一杯。フルーティーで爽快な口当たりが素敵でした。
■店舗情報
20F和食ダイニング廚洊(くりやせん)店内にある、鉄板コーナー「おさふね」。厳選された和牛のほか、旬の魚介、野菜を、皆さまの目の前で調理いたします。また、お料理に合うワインや日本酒なども多数ご用意いたしております。ライブ感あふれるパフォーマンスと最上階からの眺望、ホテルならではのおもてなしをお楽しみいただけます。記念日やデートに、また、ご接待などのビジネスシーンに、鉄板焼で特別なひと時をお過ごしください。
座席数:カウンター10席
営業時間:
ご昼食:
12:00p.m. 〜 3:00p.m.
(L.O.2:30p.m.)
ご夕食:
5:30p.m. 〜 9:00p.m.
(L.O.8:00p.m.)
【ご予約・お問合せ】
ANAクラウンプラザホテル岡山
TEL:086-898-2284 (レストラン予約 10:00am-7:00pm)

■シェフ プロフィール
鉄板コーナーおさふね シェフ
近藤 綾香 Ayaka Kondo
2019年「岡山氷彫刻コンテスト ジュニアクラス」優勝。2018年「C.P.Aチーズ検定」取得。洋食調理部門で、バンケット、ブレックファーストのデクパージュ等を経験。ウルバーノのセカンドとして調理を担当。2021年1月からウルバーノシェフに就任。2023年9月から鉄板コーナー「おさふね」で、女性の焼き手として活躍。フレンチでの経験を通して身に着けた繊細な焼きが特徴で、一味違う鉄板料理を提供している。
■ANA クラウンプラザホテル岡山 概要
ANA クラウンプラザホテル岡山は、JR 岡山駅と連結橋で直結した便利なロケーションに立地し、ビジネスのほか、岡山の名所である後楽園や岡山城へのアクセスもよくレジャーの拠点として最適です。スタイリッシュで現代的な設備と、良質なサービスを提供します。館内レストランの「カジュアルダイニング ウルバーノ」や「和食ダイニング 廚洊(くりやせん)」では岡山の地産地消を推進し、マスカット・オブ・アレキサンドリアや清水白桃などの特産品を使った季節限定メニューを提供しています。
