新国立劇場『反応工程』、2020 年4 月の公演中止を乗り越え、7 月12日からの上演が決定!一般発売は6月6日

劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を鮮やかに描いた『反応工程』。フルオーディション企画・第 2 弾として 2020 年 4 月上演予定をしておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令のため、公演中止となりました。

できる限り遠くない時期での上演を目指し、調整をかさねて参りましたが、この度、全キャスト、全スタッフが再集結し、2021 年 7 月の上演が決定いたしました!

小川絵梨子が芸術監督就任の際に掲げた支柱の一つ、「演劇システムの実験と開拓」として、毎シーズンに一本、全キャストをオーディションで選考し、作り手が新しい俳優と、俳優が新しい演出家と、劇場が新しい作り手たちと出会い、作品を立ち上げていく企画です。

演出には、俳優としても演出家としても新国立劇場で多くの作品に携わってきた千葉哲也を迎え、2018 年 10 月末より 12 月中旬まで 6 週間に及ぶオーディションを開催、多数の応募者の中から、14 人の俳優が出演いたします。


あらすじ

太平洋戦争の敗色濃い1945年8月、九州中部にある軍需指定工場。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す”反応工程”の現場となっている。田宮、林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流している。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が下り……。

演出 千葉哲也からのメッセージ

『反応工程』……そこにあるのは敗戦数日前の軍需工場という閉鎖された場所で、戦争に巻き込まれた人々の生活です。市井の人々には如何ともし難く、先の見えない大きな出来事に飲み込まれた時、人はどう変わり、行動を起こしていくのか。

この作品を上演するはずだった時から1年を経ても、世界は依然として混沌の中にあります。この事態に僕らはどう立ち向かい、どう考え、どう行動すべきなのか。
あの時よりもいっそう強い思いで、この作品に向かいたいと思います。

スタッフプロフィール

宮本 研(MIYAMOTO Ken)

1926年熊本県に生まれる。父親の仕事の関係で、38年より中学卒業まで北京で過ごす。44年に帰国、大分経済専門学校(現大分大学経済学部)に入学、12月より翌年敗戦を迎えるまで軍需工場に学徒動員される。九州大学経済学部を経て、高校教師を一年間務めたのち、51年に上京し、在日本韓国人厚生会に勤務、その後、法務省勤務となる。職場演劇サークル「麦の会」発足に携わり、『僕らが歌をうたう時』を創作。その後法務省を退職、劇作に専念。62年、『日本人民共和国』『メカニズム作戦』で第八回岸田國士戯曲賞を受賞。この二作に『反応工程』『ザ・パイロット』を加えたものが「戦後史四部作」と呼ばれる。他に『明治の柩』『美しきものの伝説』『阿Q外傅』『聖グレゴリーの殉教』(以上「革命伝説四部作」)、『夢・桃中軒牛右衛門の』『からゆきさん』『花いちもんめ』『ブルーストッキングの女たち』などの作品がある。88年没。

千葉哲也(CHIBA Tetsuya)

1987年、演劇企画集団THE・ガジラ旗揚げから参加。俳優として様々な舞台で活躍、『すててこてこてこ』『人形の家』『蛮幽鬼』『怪談牡丹灯籠』『ユーリンタウン』『さよなら渓谷』『髑髏城の七人』『TOPDOG/UNDERDOG』などのほか、新国立劇場では『リア王』『虹を渡る女』『カストリ・エレジー』『新・雨月物語』『キーン…或いは狂気と天才…』『THE OTHER SIDE/線のむこう側』『胎内』『カエル』『焼肉ドラゴン』『アジア温泉』『マニラ瑞穂記』『パーマ屋スミレ』に出演、第5回・第20回・第24回読売演劇大賞優秀男優賞、第39回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。一方で2006年『スラブ・ボーイズ』より演出も手がけ、これまでに『BLUE/ORANGE』『桜の園』『袴垂れはどこだ』『寿歌』『いま、ここにある武器』『青春の門~放浪篇~』『青』『Fully Committed』『サメと泳ぐ』などのほか、新国立劇場では、『怒りをこめてふり返れ』を演出、第24回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。

出演者プロフィール


天野はな(AMANO Hana)

2017 年、イキウメ『散歩する侵略者』に出演し本格的に活動を始め、その後ドラマ、映画、CM などにも多数出演。これまでの主な出演作に、映画『彼女来来』『滑走路』、ドラマ『年下彼氏』『そして、ユリコは一人になった』『螢草 菜々の剣』『私の夫は冷凍庫に眠っている』『ワンダーウォール』、舞台『オイディプス』『転校生』『イーハトーボの劇列車』、アイリスオーヤマ広告など。

有福正志(ARIFUKU Masashi)

1976 年、自由劇場に入団し『マクベス』『上海バンスキング』『もっと泣いてよフラッパー』などに出演。退団後、東京壱組の旗揚げに携わる。その後はテレビ、CM、舞台など幅広く活動。近年の主な出演作に、NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』、ドラマ『ピンボケの家族』『ヤッさん~築地発! おいしい事件簿~』『未解決事件 File05 ロッキード事件』、映画『閉鎖病棟-それぞれの朝―』『居眠り磐音』『MR.LONG/ミスター・ロン』『怒り』『WOOD JOB~神去なあなあ日常~』、舞台『三億円事件』『プルーフ/証明』『タンゴ・冬の終わりに』『英国王のスピーチ』『検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~』『川を越えて、森を抜けて』『エキスポ』『木の皿』『すべて世は事もなし』『三人姉妹』『箱の中身』など。新国立劇場では『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』に出演。

神農直隆(KAMINO Naotaka)

劇団M.O.P.出身。近年の主な出演作に、NHK大河ドラマ『西郷どん』、ドラマ『イノセンス冤罪弁護士』『SUITS/スーツ』『刑事7人』『相棒』『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』、映画『見えない目撃者』『バクマン。』『任侠ヘルパー』、舞台『サイドウェイ』『「刀剣乱舞」 維伝 朧の志士たち』『魔法使いの嫁』『名人長二』『道玄坂綺譚』『黒いハンカチーフ』『iSAMU』『秘密はうたう A Song at Twilight』『マダムバタフライX』『晩秋』など。新国立劇場では『骨と十字架』『1984』に出演。

久保田響介(KUBOTA Kyosuke)

文学座付属演劇研究所を経て、舞台を中心に活動を開始。主な出演作に、『蝉』『蝶』、『コミュニティ』、『テアトロコントvol.38(ミズタニー)』、『行きて帰らぬ』等。現在はフリーで活動中。

公演概要

【タイトル】 反応工程

【スタッフ】
作 宮本 研
演出 千葉哲也
美術 伊藤雅子
照明 中川隆一
音響 藤平美保子
衣裳 中村洋一
ヘアメイク 高村マドカ
アクション 渥美 博
方言指導 下川江那
演出助手 渡邊千穂
舞台監督 齋藤英明 清水浩志
芸術監督 小川絵梨子
主催 新国立劇場

【キャスト】

天野はな 有福正志 神農直隆 河原翔太 久保田響介 清水 優 神保良介
高橋ひろし 田尻咲良 内藤栄一 奈良原大泰 平尾 仁 八頭司悠友 若杉宏二
【会場】 新国立劇場 小劇場 (京王新線 新宿駅より1駅、「初台駅」中央口直結)

【公演日程】 2021年7月12日(月)~25日(日)

【料金(税込)】A席6,600円 B席3,300円(税込)

【一般発売】 6月6日(日)10:00~ ※通常の座席配置での販売を予定しております。

【チケット申し込み・お問い合わせ】

新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt/

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