東京フィルハーモニー交響楽団は1911年に創立された現存する日本最古のオーケストラとして、その歴史と伝統また革新によって世界のクラシック音楽界から高く評価され、国際的な音楽シーンにおいて、重要な役割を果たしています。
20世紀、第二次世界大戦を経て日本社会の復興とともに1973年に初めて実現した海外ツアー(東南アジア4か国・7公演)を皮切りに、東京フィルは数多くの海外公演―特にアジア地域での友好をめざしたプログラムを他の日本のオーケストラに先駆けて開催して参りました。
21世紀には「創立100周年記念ワールドツアー2014」以後、海外との往来が途絶された2020-21年のCOVID-19パンデミックを経て、2024年以降ふたたび韓国や中東での演奏旅行・合同演奏会を再開。日本の首都・東京の名を冠したオーケストラとして海外での日本のプレゼンスを高め、文化交流の礎となるべく継続的かつ積極的に海外公演を実施しています。


これら海外公演シリーズの新たな一歩として、2025年秋に東京フィルは、2001年以来四半世紀にわたる協業を続け、アジア圏での演奏旅行を繰り返し成功に導いた世界的指揮者であり、2027年より世界最高峰の歌劇場ミラノ・スカラ座の次期音楽監督への就任が発表された 東京フィル名誉音楽監督チョン・ミョンフンとともに2人の世界的ソリスト 小曽根真(ピアノ)とマキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)と7か国・8都市で各地の名門コンサートホールを巡ります。
公演会場について
クラシック音楽の聖地として日々数多くの音楽が奏でられるベルリン・フィルハーモニー(10/28)での自主公演に続いて訪れる欧州各地のコンサート会場は、いずれも各都市を代表するオーケストラの拠点として、また世界的な名門オーケストラの訪問地としても国際的な名声を誇ります。

ドナウ川沿岸に位置し、その音響と建築で国際的に高い評価を受けるブダペスト芸術宮殿(ハンガリー、10/30)、アントワープの国際的なアートスペースとなっているデ・シンゲル(ベルギー、11/1)、1736年に開場し数回の修復・改装を経て今に息づく歴史的オペラハウス、アル・オ・グラン劇場(フランス、11/3)、アール・ヌーヴォー建築の傑作としてユネスコ世界遺産にも登録されているカタルーニャ音楽堂(スペイン、11/6)、楽都ウィーンに1913年に開館した歴史あるコンツェルトハウス(オーストリア、11/8)、スイスとイタリアの中継地点に建つルガーノ・アルテ・エ・クルトゥーラ(スイス、11/10)、ヨーロッパの日本の首都ともいわれるデュッセルドルフのトーンハレ(ドイツ、11/11)など、各地を代表するコンサートホールや歌劇場に、東京フィルはシーズン・プログラムとして招聘を受けています。




このツアーで東京フィルは「音楽がつなぐ、分断を越えた未来へーー響き合う世界のために」をキーワードに音楽を通じて社会の分断を超え、未来への共生・希望・再生を訴える文化的外交の担い手として、癒し・対話・教育・文化的インフラ形成など、現代社会が芸術に求める価値に応えていきます。
公演タイトル
東京フィルハーモニー交響楽団 ヨーロッパ・ツアー2025 (指揮:チョン・ミョンフン)
Tokyo Philharmonic Europe Tour 2025 conducted by Myung-Whun Chung
出演
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督) Myung-Whun Chung, Honorary Music Director
ピアノ:小曽根 真 Makoto Ozone, piano [プログラムA]
ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ Maxim Vengerov, violin [プログラムB/C]
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
公演日程・会場・プログラムについて
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000053202.html
出演者について
指揮 チョン・ミョンフン 東京フィル名誉音楽監督 (全公演)

韓国ソウル生まれ。マンネス音楽学校、ジュリアード音楽院でピアノと指揮法を学ぶ。1974年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門第2位。その後ロスアンジェルス・フィルにてジュリーニのアシスタントとなり、後に副指揮者。ザールブリュッケン放送響音楽監督および首席指揮者(1984~1989)、パリ・オペラ座バスティーユ音楽監督(1989~1994)、ローマ・サンタチェチーリア管首席指揮者(1997~2005)、フランス国立放送フィル音楽監督(2000~2015。現在は名誉音楽監督)、ソウル・フィル音楽監督(2006~2015)、シュターツカペレ・ドレスデン首席客演指揮者(2012~)、KBS交響楽団 桂冠指揮者(2022〜)、クラシック・プサン(釜山コンサートホールおよび同歌劇場)芸術監督(2023〜)等を歴任。1997年に本人が創設したアジア・フィルの音楽監督も務める。
2022年6月、イタリア共和国功績勲章であるグランドオフィサーの称号を長年にわたるイタリアの文化発展への貢献に対して受勲。2023年3月、イタリア・ミラノのスカラ・フィルハーモニー管弦楽団として初めての名誉指揮者に就任。2027年よりミラノ・スカラ座音楽監督への就任が発表された。
2001年東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2010年より桂冠名誉指揮者、2016年9月に名誉音楽監督に就任。ピアニストとして室内楽公演に出演するほか、アジアの若い演奏家への支援、ユニセフ親善大使、アジアの平和を願う活動など多岐にわたり活躍している。
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra, since 1911


1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホールなどでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、テレビ・ラジオ、インターネット等での放送・配信演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、これまでに3回のヨーロッパ・ツアー、創立100周年記念ワールド・ツアー、アジアでは2005年に日中韓3か国、2015年に東京とソウルの2都市で日韓国交正常化50周年記念コンサートなど多数開催。近年ではヨーロッパや中東からも招聘を受けるなど、国内外から高い評価と注目を集めている。2020~21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い~』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。
1989年よりBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を、愛知県刈谷市と連携協定を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
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