東京フィルハーモニー交響楽団 2025シーズン5月定期演奏会 ミハイル・プレトニョフの世界

東京フィルハーモニー交響楽団の2025シーズン5月定期演奏会(5/11、13、19)は、東京フィルの特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフが登場。ピアニスト松田華音とともに、その至高にして唯一無二の世界をお届けします。

東京フィルハーモニー交響楽団 2025年5月定期演奏会

マエストロ プレトニョフと東京フィルは、この4月UAEドバイで開催されたInClassica国際音楽祭でピアノ協奏曲のソリストとして共演したばかり(指揮:コンラート・ファン・アルフェーン)。マエストロはこの音楽祭で、東京フィルとの共演のほかにも自作の管弦楽作品の指揮やピアノリサイタル、室内楽など多岐にわたり活躍し現地のお客様の瞠目を誘っていました。

《マエストロ プレトニョフからのメッセージ》

「5月の定期演奏会では、私自身がオーケストレーションを加筆したショパンのコンチェルトを松田華音さんと演奏できて嬉しく思います。また、後半は(2022年6月の)『白鳥の湖』に続いて、私が編纂した『眠れる森の美女』を披露させて頂きます。何より、改めて大好きな東京フィルとご一緒できるのを心から楽しみにしています。みなさん、ぜひ公演にお越しください」

”ピアニスト・プレトニョフ”、コンサートマスター 依田真宣と握手 Photo: InClassica
ショール作/プレトニョフ編「ピアノ協奏曲第2番《From My Bookshelf》」を演奏 Photo: InClassica
東京フィルの初めてのUAE訪問は2週間にわたり、各地から集った聴衆を前に6公演で充実の演奏をお届けしました Photo: InClassica
【5月定期演奏会聴きどころ・公演について】

特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフは、自身の編曲による大作曲家の作品を2曲取り上げる。ショパンのピアノ協奏曲第1番は、ピアニストとしても超一流のマエストロならではの編曲。オーケスレーションに大幅に手を入れ、独奏ピアノの美しさと妙技を輝かせる。ソリストの松田華音は、6歳でモスクワに渡り、モスクワ音楽院で学んだ若手ピアニスト。ロシア伝統のピアノ奏法を身につけた松田と、マエストロが作り上げるショパンは注目。チャイコフスキーのバレエ音楽『眠れる森の美女』は、プレトニョフ編曲による演奏効果抜群のピアノ独奏版を多くのピアニストが取り上げているが、オーケストラ版が演奏されるのは超レア。マエストロのセンスが光り、作品の新たな魅力発見にもつながるだろう。(文:柴辻純子/音楽評論家)

◆公演日時・会場 date & venue

5月11日(日)15:00 Bunkamuraオーチャードホール
5月13日(火)19:00 サントリーホール
5月19日(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール

◆出演 cast

指揮:ミハイル・プレトニョフ(特別客演指揮者)
Conductor: Mikhail Pletnev (Special Guest Conductor)

ピアノ:松田華音
Piano: Kanon Matsuda

コンサートマスター:依田真宣
Concertmaster: Masanobu Yoda

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
Tokyo Philharmonic Orchestra

◆プログラム program

ショパン(プレトニョフ編)/ピアノ協奏曲第1番*
Chopin/Pletnev: Piano Concerto No. 1

チャイコフスキー/バレエ『眠れる森の美女』より(プレトニョフによる特別編集版)
Tchaikovsky: Excerpts from ballet “Sleeping Beauty”(Pletnev special edition)


◆関連記事

◆1回券料⾦(税込・全席指定)

定価 SS¥15,000・S¥10,000・A¥8,500・B¥7,000・C¥5,500

東京フィルフレンズ料金 S¥9,000・A¥7,650・B¥6,300・C¥4,950

※東京フィルフレンズ会員様は10%割引でご購⼊いただけます(SS席を除く/受付はお電話のみ)。東京フィルフレンズへの⼊会⽅法など詳細はこちらをご参照ください。

東京フィルフレンズ | 東京フィルハーモニー交響楽団
東京フィルフレンズ会員募集のご案内。東京フィルハーモニー交響楽団のコンサート優先予約や割引特典などがございます。

◆チケットお問合せ

東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平⽇10時〜18時/⼟日祝休/発売⽇の⼟のみ10時〜16時営業)
東京フィルWEBチケットサービスhttps://www.tpo.or.jp/

主催: 公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)) | 独立行政法人日本芸術文化振興会
協力: Bunkamura(5/11公演)

出演者について

指揮 ミハイル・プレトニョフ(東京フィル 特別客演指揮者)
Mikhail Pletnev, special guest conductor of the Tokyo Phil

東京フィル特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ Ⓒ上野隆文

一言では説明できない多才な芸術家。ピアニスト、指揮者、作曲家として魔法のような才能で、世界中の聴衆を魅了している。1957年ロシアのアルハンゲリスク生まれ。1978年、21歳でチャイコフスキー国際コンクールのゴールド・メダルおよび第1位を受賞し、国際的な脚光を浴びる。驚くべき技巧、深い知性に裏づけられた演奏、完璧にコントロールされた美しい音色で、カリスマ的人気を誇る現代最高のピアニストの一人として活躍。

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ほか数々のオーケストラを指揮。ボリショイ・オペラでの『スペードの女王』指揮で大成功を収めているほか、コンサート形式のオペラ指揮も行っている。1990年ロシア内外の個人、団体より資金を得、ロシア史上初めて国家から独立したオーケストラとしてロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)を設立。指揮者として東京フィルハーモニー交響楽団には2003年7月に初めて客演、以来定期的に招かれ、2015年4月より特別客演指揮者に就任。2022年には新たなオーケストラ、ラフマニノフ国際管弦楽団(RIO)を創設。

ピアノ 松田華音
Kanon Matsuca, piano

松田華音 ⒸAyako Yamamoto 

6歳よりモスクワで学ぶ。ロシア最高峰の名門、グネーシン記念中等(高等)学校で学び、スクリャービン記念博物館より2011年度「スクリャービン奨学生」に選ばれ、外国人初の最優秀生徒賞を受賞し首席で卒業。モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学、2019年6月首席で卒業。2021年モスクワ音楽院大学院修了。

これまでにプレトニョフ、ゲルギエフ、バッティストーニ、インキネン、秋山和慶、井上道義、円光寺雅彦、尾高忠明、小林研一郎、高関健、飯森範親各氏等の指揮の下、ロシア・ナショナル管弦楽団、マリインスキー歌劇場管弦楽団、プラハ交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。最近は室内楽にも取り組むなど、活動の場を拡げている。

ドイツ・グラモフォンより2枚のアルバムをリリース。2018年かがわ21世紀大賞受賞。

公式HP:https://www.japanarts.co.jp/artist/kanonmatsuda/

東京フィルハーモニー交響楽団
Tokyo Philharmonic Orchestra

東京フィルハーモニー交響楽団 Ⓒ上野隆文

1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。

Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」「ハートフルコンサート」「ニューイヤーコンサート」「第九特別演奏会」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHKニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『クラシックTV』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020~21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い』などのドキュメンタリー番組でも取り上げられた。

海外公演も積極的に行い、これまでに3回のヨーロッパ・ツアー、創立100周年記念ワールド・ツアー、アジアでは2005年に日中韓3か国、2015年に東京とソウルの2都市で日韓国交正常化50周年記念コンサートなど多数開催。2015年12月に日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を、2017年12月には上海における日中国交正常化45周年記念演奏会、2024年5月にチョン・ミョンフン指揮のもと韓国3都市4公演でのツアーを、2025年3月には日韓国交正常化60周年を記念して東京とソウルの2都市でKBS交響楽団との合同演奏を行い国内外の注目を集めた。近年ではヨーロッパや中東からの招聘を受けるなど、さらに広い地域で高い評価と注目を集めている。

1989年よりBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を、愛知県刈谷市と連携協定を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。昭和62年度芸術祭賞、平成7年度芸術祭大賞、平成16年度芸術祭優秀賞、また三善晃管弦楽作品シリーズ「音楽の未来遺産」3公演のライヴCD「三善晃の音楽」(カメラータ・トウキョウ/平成20年10月)が平成20年度芸術祭優秀賞を受賞した。他に、昭和59年度に第8回音楽之友社賞と第8回ゆとりすと賞(味の素社)、平成13年度ミュージック・ペンクラブ賞(クラシック部門/日本人アーティスト)、2021年「OPUS KLASSIK 2021」交響曲部門(20-21世紀)(指揮:アンドレア・バッティストーニ)、2022年「第20回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞」(指揮:チョン・ミョンフン/2022年10月定期演奏会におけるヴェルディ歌劇『ファルスタッフ』演奏会形式上演)などを受賞。

東京フィル ホームページ&SNS

Website http://www.tpo.or.jp/
Facebook https://www.facebook.com/TokyoPhilharmonic
X(Twitter) https://twitter.com/tpo1911
Instagram https://www.instagram.com/tokyophilharmonicorchestra/
Youtube https://www.youtube.com/@tokyophilharmonicorchestra5039

♪2025年10月に東京フィルはヨーロッパ演奏旅行を行います。

皆様のご支援をお願いいたします。

速報!【海外公演】2025年10月~11月、チョン・ミョンフン&東京フィルハーモニー交響楽団 ヨーロッパ・ツアー2025 決定!
東京フィルハーモニー交響楽団のインフォメーション。