「精度と洗練はプレミアム級」と称えられた、
東京バレエ団のウィリたち。
東京バレエ団がロマンティック・バレエの真髄「ジゼル」を5月16日より上演する。
婚礼を前に死んだ若い女性の霊ウィリの伝説をもとにした、ロマンティック・バレエの名作「ジゼル」。夢幻の輪舞を踊りながら夜の森を支配する、魔性のウィリたちの神秘的な美の世界と、死してその仲間となりながらもなおも恋人アルブレヒトを守るヒロイン、ジゼルの至高の愛を描く物語です。
(C)Koujiro Yoshikawa
ロマンティック・バレエで描かれる妖精たちの“バレエ・ブラン”の群舞は、東京バレエ団の十八番です。国内では文化庁芸術祭においての完成度が受賞理由となり、また2023 年のオーストラリア公演では、現地メディアから「精度と洗練はプレミアム級であった」(Man in Chair)、「見事なユニゾンと軽やかな揺らぎ」(THE AGE)、「東京バレエ団の細部へのこだわりは息をのむほど」(The Blurb)など絶賛に次ぐ絶賛を浴びました。
(C)Koujiro Yoshikawa
主演には沖- 柄本、秋山- 宮川に加えて、足立の相手役として新たに急成長を遂げている生方隆之介がアルブレヒト役としてデビュー。充実したソリストの演技と比類のない群舞で、バレエ史に燦然と輝く傑作をどうぞ心ゆくまでお楽しみください。
■メルボルン公演 現地メディア評(抜粋)
東京バレエ団は2023年に実施したオーストラリア・メルボルン公演で本作品を上演、会場は連日喝采につつまれ現地メディアでも絶賛を浴びました。
ここではそのオーストラリアのメディア評を一部、抜粋してご紹介します。
・マン・イン・チェア Man in Chair シモン・パリス 2023年7月15日
「精度と洗練はプレミアム級であった。東京バレエ団は、愛され続けるロマンティックの古典『ジゼル』で大歓迎のオーストラリア・デビューを飾った。」
・クラシック・メルボルン CLASSIC MELBOURNE パリス・ウェイジズ 2023年7月15日
「オーストラリア初上陸の東京バレエ団が『ジゼル』を完璧に演じた。」
・ディ・エイジ THE AGE アンドリュー・フルーマン 2023年7月15日
「悲嘆に暮れるジゼルの恋人を取り囲む、見事なユニゾンと軽やかな揺らぎを実現して、東京バレエ団の徹底した鍛錬の成果を発揮する。」
・ザ・ブラーブ The Blurb アレックス・ファースト 2023年7月16日
「『ジゼル』の見どころは、何といってもコール・ド・バレエの精確さと技術だ。それを目撃できたことは、誠に幸運なことだ。東京バレエ団の細部へのこだわりは息をのむほどで、感情を揺さぶられる。」
・ダンス・オーストラリア Dance Australia カレン・ヴァン・ウルゼン 2023年7月16日
「コール・ド・バレエは ― バレエの成功には絶対に欠かせない ― 完璧だった。無表情で容赦なく、ときに微動だにせぬ精確なラインを作り、ときに風に吹かれる霧のように渦を巻いてうねりながら、冷徹にヒラリオン(岡崎隼也)を死に追いやった。」
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◎詳しくはこちら ≫ https://thetokyoballet.com/blog/blog/2023/07/35-1.html
■東京バレエ団
「ジゼル」全2幕
音楽:アドルフ・アダン
振付:レオニード・ラヴロフスキー版(ジュール・ペロー、ジャン・コラーリ、マリウス・プティパの原振付による)
改訂振付(パ・ド・ユイット):ウラジーミル・ワシーリエフ
美術:ニコラ・ブノワ
2025年 5月16日(金) 19:00 ジゼル:沖 香菜子 アルブレヒト:柄本 弾
5月17日(土) 14:00 ジゼル:秋山 瑛 アルブレヒト:宮川 新大
5月18日(日) 14:00 ジゼル:足立 真里亜 アルブレヒト:生方 隆之介
【会場】 東京文化会館 (上野) 【指揮】 ベンジャミン・ポープ
【演奏】 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
*上演時間:約2時間10分(休憩1回含む)
●入場料金(税込)
S:¥15,000 A:¥12,000 B:¥9,000 C:¥7,000 D:¥5,000 E:¥3,000
※クラブ・アッサンブレ会員は、S~Eの各席種1割引
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
*ペア割引[S,A,B席] 2枚で1,000円割引 ※NBS(WEB・電話)のみで販売。
*親子割引[S,A,B席] お子さま(小学1年生~高校生)が半額
※大人1名につきお子さま2名まで。座席選択不可。NBS(WEB・電話)のみで2/18(火)10:00より発売。
*U25シート \2,000
※NBS WEBチケットのみで4/3(木)21:00より引換券を発売。公演当日 25歳までの方が対象。
座席選択不可。座席指定券は公演当日にお渡しします。公演当日、年齢が確認できる身分証をご提示ください。
■東京バレエ団について
1964年に創設、3年目の1966年にはモスクワ、レニングラードで公演を行い、ソビエト文化省より“チャイコフスキー記念”の名称を贈られた。創立以来一貫して、古典の全幕作品から現代振付家の名作まで幅広いレパートリーを誇る。
モーリス・ベジャール(「ザ・カブキ」「M」)、イリ・キリアン(「パーフェクト・コンセプション」)、ジョン・ノイマイヤー(「月に寄せる七つの俳句」「時節の色」)ら現代バレエ界を代表する三大振付家によるオリジナル作品を上演。またウラジーミル・ワシーリエフの「ドン・キホーテ」、ナタリア・マカロワの「ラ・バヤデール」、マッツ・エックの「カルメン」、ノイマイヤーの「ロミオとジュリエット」など、当代一流の振付家の作品をその指導により上演している。ことに22ものベジャール作品をレパートリーに持ち、モーリス・ベジャール・バレエ団とは兄弟カンパニーとして認められており、2014年には合同でベジャール「第九交響曲」等を初演。ダニエル・バレンボイム、ズービン・メータなど、巨匠指揮者との共演も果たした。
これまでに日本の舞台芸術史上始まって以来36次799回の海外公演を行い、“日本の生んだ世界のバレエ団”として国内外で高く評価されている。33カ国158都市を巡り、とくにパリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ボリショイ劇場、マリインスキー劇場などヨーロッパの名だたる歌劇場に数多く出演し絶賛を博した。2024年11月の第36次海外公演ではイタリアのサルディーニャ島カリアリから、バーリ、ボローニャ、リミニとアドリア海に面した東海岸を中心とした4都市をまわるイタリアツアー全13公演を実施。「ラ・バヤデール」“影の王国”とベジャール、キリアンの傑作を上演して連日、完売の盛況が続き、「日本の有名なバレエ団が偉大な巨匠たちの作品とともに感動に満ちた一夜を演出した」とメディアでも絶賛を浴びた。
2015年8月、斎藤友佳理が芸術監督に就任、ホームズ版「海賊」、クランコ版「ロミオとジュリエット」といった全幕作品のバレエ団初演、チャイコフスキー三大バレエである「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」の新制作プロジェクトを成功させた。2019年創立55周年記念委嘱作品として勅使川原三郎「雲のなごり」を世界初演、この作品を含む〈勅使川原三郎/ベジャール/バランシン〉公演の成果により、令和元年度(第74回)文化庁芸術祭大賞を受賞。
2021年東日本大震災後に開催した〈HOPE JAPAN〉ツアーを10年ぶりに始動し、コロナ禍のもとでバレエを通じて日本全国にエールを送った。2022年10月に上演した「ラ・バヤデール」は令和4年度(第77回)文化庁芸術祭の関東参加の部において大賞を受賞。2023年10月には、「M」以来30年ぶりのオリジナル全幕作品として、金森穣委嘱「かぐや姫」の世界初演を果たした。2024年8月、創立60周年を機に新体制を発足、団長に斎藤友佳理、芸術監督/バレエ・ミストレスに佐野志織が就任した。
東京文化会館での〈上野の森バレエホリデイ〉、めぐろパーシモンホールでの〈めぐろバレエ祭り〉など、地域に根ざした活動にも力を入れ、幅広い観客に親しまれるバレエ作品の上演、普及活動を行っている。