東京バレエ団、7年ぶりにベジャールの「くるみ割り人形」上演!ジル・ロマン特別出演 

東京バレエ団 創立60周年記念シリーズ12として7年ぶりに「ベジャールの『くるみ割り人形』」が2025年2月に東京文化会館で上演される。


Photo:Kiyonori Hasegawa

母への思慕とバレエへの憧れ。
巨匠が創った、もう一つの「くるみ割り人形」


Photo:Kiyonori Hasegawa

クリスマスの夜、ツリーの下で悲しみにくれる少年ビム。そこに突然現れたのは、プレゼントを抱えたママ。死んだはずのママが還ってきた! 東京バレエ団が創立60周年シリーズ第12弾としてお贈りするのは、20世紀最高の巨匠と謳われたモーリス・ベジャールによるもう一つの「くるみ割り人形」です。


Photo:Kiyonori Hasegawa

古典バレエの主人公マーシャと同じ7歳のときに、母を亡くしたビム(幼年時代のベジャールの呼び名)。あふれる母への思いはやがて巨大なヴィーナス像となり、ビムはその中から現れた母と美しいパ・ド・ドゥを踊ります。闘牛やマジック、自転車に乗る人々…自分が興味津々のものを母に見せ、いっぽう“M… ”(マリウス/メフィスト)の導きでバレエへの道を歩んでいくビム。巨匠の子ども時代の思い出が想像力とユーモアをもって飛翔し、万華鏡のようにクルクルきらめく感動的なファンタジー。

今回は、国際的にゲストダンサーとして活躍するダニール・シムキンがフェリックス役として特別出演します。また、指導にあたる予定のジル・ロマンが、東京バレエ団前団長、故飯田宗孝へのオマージュとして特別出演することも決定しました! 7年ぶりに多くの新キャストによって演じられるステージにどうぞご期待ください!


Photo:Kiyonori Hasegawa

STORY:

クリスマスの夜、死んだお母さんを思い出して悲しんでいる少年ビム。すると夢なのか、お母さんが現れる。ステキな夜が始まった! 懐かしい家族のだんらん。バレエのレッスン。ボーイスカウトの訓練…、そこに突然、巨大なヴィーナス像が出現し、その中から現れたお母さんとビムは、互いを慈しみながら踊る。ビムはお母さんをエスコートして、自分の大好きなものを見せていく。お母さんのためのお祭り! やがてビムがモミの木のそばで目をさますと、そこにはお母さんからのプレゼントが…。

モーリス・ベジャール(1927-2007)

哲学者の父のもとマルセイユに生まれる。パリで自らカンパニーを立ち上げ、振付家として活動を始めた。1959年ブリュッセルのモネ王立劇場で「春の祭典」の衝撃的な成功をきっかけに、翌年「20世紀バレエ団」を設立。87年に本拠地をスイスのローザンヌに移して名称を現在のものに改めた。死の直前まで精力的に取り組んだ創作の数は300をゆうに超す。

特別出演:ジル・ロマン
※演じる役等の詳細は2025年1月半ばに発表予定です。

1979 年にモーリス・ベジャール率いる20世紀バレエ団に入団し、ベジャール作品の主要な作品を踊る。2007年にベジャールによりモーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督に任命され、2024 年2月まで新たな作品の創作と同時にベジャール作品の継承につとめてきた。ダンサーとして40 年以上のキャリアを重ね、ダンツァ&ダンツァ賞最優秀ダンサー賞(2005)、ニジンスキー賞(2006)、カルチュラル・アウェアネス賞(2014)、マイヤ・プリセツカヤ賞(2015)、スイス・ヴォー州議会より名誉勲章(2019)など数々の受賞/授章歴を誇る。

特別出演:ダニール・シムキン
フェリックス役

ロシアのバレエ一家に生まれる。1990年、一家は西側に移り、幼い頃から父親のドミトリー・シムキンとともにしばしば舞台に出演していた。のちに母、オルガ・アレクサンドロワのもとでバレエを始める。ウィーン国立歌劇場バレエ団やアメリカン・バレエ・シアター(ABT)など世界の著名

■東京バレエ団 創立60周年記念シリーズ12
ベジャールの「くるみ割り人形」全2幕

振付:モーリス・ベジャール
音楽:ピョートル・チャイコフスキー

2025年
2月7日(金)19:00
2月8日(土)14:00
2月9日(日)14:00

会場:東京文化会館(上野)
上演時間:約2時間10分(休憩1回含む)

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