古代エジプトの世界が眼前に!新国立劇場 オペラ『アイーダ』4月5日よりいよいよ上演!


豪華絢爛な古代エジプト世界が眼前に!ゼッフィレッリの『アイーダ』を開場 25 周年記念に上演

新国立劇場開場記念公演として上演して以来絶大な人気を誇るオペラ『アイーダ』。古代エジプトの戦士ラダメスと敵国エチオピアの王女アイーダの悲恋を描いたヴェルディの祝祭的大作を、開場 25 周年記念公演として 5 年ぶりに上演します。

映画史・舞台芸術史に燦然と輝く伝説的巨匠ゼッフィレッリによる『アイーダ』は粋を極めた演出で、古代エジプト世界が舞台に蘇り、息を呑むばかりの豪華絢爛な舞台美術がダイナミックに展開します。有名な第 2 幕“凱旋の場”は、総勢 300 名もの出演者が登場する大スペクタクル。オペラファンならずとも人生で一度は観てみたい名舞台です。


新国立劇場『アイーダ』2018年公演より 撮影:寺司正彦

名匠リッツィ指揮のもと、ファルノッキア、アロニカらトップ歌手が集結

指揮にはメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などの著名歌劇場で活躍するカルロ・リッツィが登場。特にヴェルディ作品では世界最高の知識とセンスを持つと絶賛される名指揮者の登場に、期待が募ります。アイーダ役に日本のファンも多い名ソプラノのセレーナ・ファルノッキア、ラダメスに世界最高峰のテノール、ロベルト・アロニカが出演するのもオペラファンの話題の的。オペラならではの声のスペクタクルを存分にお楽しみいただけることでしょう。目にも耳にも贅沢極まる特別公演『アイーダ』をどうぞお見逃しなく。


新国立劇場『アイーダ』2018年公演より 撮影:寺司正彦

ヴェルディの祝祭的大作を豪華絢爛なゼッフィレッリ演出で

『アイーダ』はヴェルディ後期の大作で、スエズ運河開通を記念し建設されたカイロ歌劇場で 1871 年に初演されました。1 ヵ月後のスカラ座公演ではアンコールが 40 回も続く大成功を収め、その後も世界の歌劇場で高い人気を誇っています。物語は、古代エジプトの戦士ラダメスと、敵国エチオピアの王女アイーダの一途な愛を描きます。幕開けからラダメスのアリア「清きアイーダ」や、アイーダの「勝ちて帰れ」、「凱旋行進曲」と輝かしい名曲が続き、後半では恋人たちの愛、父娘の想い、誇り、嫉妬など心理的葛藤が描かれます。

最終場のアイーダとラダメスの二重唱「運命の岩がとざされた」では、二人の愛が昇華する清らかな音楽が響きます。1998 年に新国立劇場開場記念公演として制作したゼッフィレッリの演出は、徹底したリアリズムと映像的な効果を特徴とするゼッフィレッリらしく豪華絢爛で、どのシーンを切り取っても美しく、新国立劇場ならではのダイナミックな舞台転換も盛り込まれます。歌手、合唱、バレエ、助演俳優が織りなす“凱旋の場”は音と視覚の大スペクタクル。総勢 300 名もの出演者が織り成す歴史絵巻に、サッカーの応援歌でも有名な「凱旋行進曲」が高らかに鳴り響きます。

絶大な人気を誇る『アイーダ』の壮麗な舞台を観られるのは、新国立劇場 25 周年の特別な機会だからこそ。2023 年は奇しくも、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)生誕 210 年にして、演出家フランコ・ゼッフィレッリ(1923-2019)生誕 100 年の記念年。特別な節目の公演は、オペラファンのみならず、オペラを観てみたい方、一生の記念となる特別な体験をお探しの方へもお勧めです!

名匠リッツィの指揮のもと、トップ歌手陣が揃う、祝祭にふさわしい出演者陣

指揮にはメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などの著名歌劇場で活躍するカルロ・リッツィが新国立劇場へ『ファルスタッフ』(2018 年)以来待望の再登場。世界最高のオペラ指揮者の一人であり、特にヴェルディ作品で評価されるリッツィは『ファルスタッフ』の際にも日本のオペラファンの間に大評判を巻き起こし、再登場が待ち望まれていました。

アイーダ役には日本のファンも多い名ソプラノのセレーナ・ファルノッキア、ラダメスに強靭な声を誇る世界最高峰のテノール、ロベルト・アロニカが出演。アムネリスはアメリカ出身でベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラなどで活躍中のアイリーン・ロバーツ。アイーダの父アモナズロには、スケールの大きな歌唱で絶賛されるバリトン須藤慎吾、司祭長ランフィスに日本の誇るバス妻屋秀和、エジプト国王に実力派バス伊藤貴之、伝令に人気絶頂のテノール村上敏明と国内トップ歌手が揃うのも、祝祭にふさわしい顔ぶれ。巫女役には、新国立劇場オペラ研修所を経てイタリアで研鑽を積んだ大型のメゾソプラノ十合翔子が新国立劇場のシーズン公演デビューを飾ります。


新国立劇場『アイーダ』2018年公演より  撮影:寺司正彦

<「アイーダ」あらすじ>

【第1幕】

古代エジプト。エジプト軍の若い将軍ラダメスは、王女アムネリスに仕える奴隷アイーダを敵国エチオピアの王女と知らず、密かに愛し合っている。ラダメスは神託によってエチオピア征伐軍総司令官に任命される。人々は「勝ちて帰れ」と若者を激励するが、アイーダはラダメスへの愛と、祖国エチオピアへの想いの間で苦しむ。

【第2幕】

ラダメスを愛しているアムネリスはアイーダと彼の関係を疑い、アイーダにラダメスは戦死したと嘘を言う。アイーダの動揺を見て、嫉妬に燃えるアムネリス。エジプト軍の勝利を祝う式典が行われ、群衆がラダメス率いるエジプト軍の凱旋を迎える。戦利品に続く捕虜の中に、アイーダの父であり、エチオピア国王の身分を隠したアモナズロがいる。エジプト王は、戦勝の報奨としてラダメスにアムネリスとの結婚を命じる。

【第3幕】

夜のナイル河畔に、アイーダがラダメスとの密会のためにやってくると、父アモナズロが現れて祖国のためにラダメスから軍事機密を聞き出すよう密命を下す。アイーダに情報を流したラダメスは謀反人として捕らえられ、投獄される。

【第4幕】

アムネリスは自分を愛せば命を救おうとラダメスに迫るが、彼は応じようとせず、やがて裁判で死刑を宣告される。地下牢で独り死を待つラダメスの前に牢に忍びこんでいたアイーダが現われ、二人は永遠の愛を誓いながら死を待つ。地上ではアムネリスが死者の冥福を祈り続ける。

公演情報:

新国立劇場開場25周年記念公演
新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラ
ジュゼッペ・ヴェルディ
『アイーダ』
全4幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

日程:2023年4月5日(水)~4月21日(金)
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約3時間50分(休憩含む)

スタッフ:

【指揮】カルロ・リッツィ
【演出・美術・衣裳】フランコ・ゼッフィレッリ
【照明】奥畑康夫
【振付】石井清子
【再演演出】粟國 淳
【舞台監督】斉藤美穂

キャスト:

【アイーダ】セレーナ・ファルノッキア
【ラダメス】ロベルト・アロニカ
【アムネリス】アイリーン・ロバーツ
【アモナズロ】須藤慎吾
【ランフィス】妻屋秀和
【エジプト国王】伊藤貴之
【伝令】村上敏明
【巫女】十合翔子

【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【バレエ】東京シティ・バレエ団
【児童バレエ】ティアラこうとう・ジュニアバレエ団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【料金】 S:29,700円 ・ A:24,200円 ・ B:16,500円 ・ C:11,000円 ・ D:5,500円・ Z:1,650円
【一般発売日】 2023年2月5日(日)

【ご予約・お問い合わせ】 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)

新国立劇場Webボックスオフィス http://nntt.pia.jp/

新国立劇場アイーダ website
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/aida/

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