【文化探索Repo】大倉集古館 企画展「能 Noh~秋色モード~」で秋の能楽コレクションを探索!

東京の最高級ホテルであるThe Okura Tokyoの正面に佇む「大倉集古館」は、日本初の私立美術館で、明治から大正時代にかけて活躍した実業家・大倉喜八郎(1837〜1928)により設立されました。

大倉喜八郎が生涯をかけて収集した日本・東洋各地域の古美術品と、跡を継いだ二代目 大倉喜七郎(1882~1963)が収集した日本の近代絵画などを中心として、国宝3件、重要文化財13件及び重要美術品44件を含む美術品約2500件が所蔵されています。

大倉集古館は、平成26年(2014)から約5年半をかけて地下の増築を含む改修工事を行い、令和元年(2019) 9月にリニューアルオープン。大倉集古館はThe Okura Tokyoと共に第62回BCS賞(主催:一般社団法人日本建設業連合会)を受賞しました。

2021年9月The Okura Tokyoは開業2周年を迎えました。
大倉集古館は、年1-2回の特別展、年3-4回の企画展を開催しています。

大倉集古館が多数所蔵する、因州(鳥取藩)池田家旧蔵の「能面」と、備前(岡山藩)池田家旧蔵の「能装束」から、秋色(しゅうしょく)に注目した作品を展覧する企画展「能 Noh~秋色モード~」が開かれており同博物館(東京・虎ノ門)を訪問しました。

能楽コレクションのうち、―秋色(しゅうしょく)―に注目した作品群が展覧されており、「デザインの宝庫」とも称される能装束を中心とする秋らしい作品を拝見しました。

能装束「白地石畳菊唐草模様唐織」は整然として八重菊と炎状にゆらめく乱菊が交互に現れる模様が美しい作品。女性用の着物として用いられた江戸時代の作品。

▲能装束〈白地石畳菊唐草模様唐織〉江戸時代・18世紀 大倉集古館蔵

能小道具「唐団扇」は軍配型に近く、唐人の役が中啓(扇)の代わりにするうちわ形の持ち道具。


▲能小道具〈唐団扇〉江戸時代・18世紀 大倉集古館蔵


▲能小道具〈唐団扇〉江戸時代・18世紀 大倉集古館蔵

2Fには因州(鳥取藩)池田家旧蔵の「能面」が展示されていました。
能面「万媚」は、若い女面で、妖艶さが織り込まれており、能「紅葉狩」では鹿狩りの途中の平維茂を酒席に誘う女の役で用いているものです。


▲能面〈万媚〉「出目半蔵」朱漆書 江戸時代・18世紀 大倉集古館蔵

演者が頭部につける赤頭も展示されていました。
赤頭は能「石橋」「紅葉狩」などで獅子、神体や天狗、鬼女などの役柄で用いるもので見応えがありました。


▲〈赤頭〉 江戸時代・18~19世紀 大倉集古館蔵

世界文化遺産である日本の伝統文化「能楽」(ユネスコの世界無形文化遺産)を知る素晴らしい展覧会で、企画展「能 Noh~秋色モード~」は、10月24日までの開催となっています。

◆能 Noh~秋色モード~

会場 大倉集古館(東京都港区虎ノ門2-10-3)
東京メトロ南北線 六本木一丁目駅 改札口(泉ガーデン方面)より5分
会期 2021年8月24日(火)~10月24日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入館料 一般:1,000円、大学生・高校生:800円、中学生以下:無料
HP:https://www.shukokan.org/

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