乃木坂46、新体制で迎えた“聖地”神宮の夏!28万人動員の全国ツアー完走

乃木坂46が8月23日、東京・明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2026」の千秋楽公演を開催した。6月13日の福井・サンドーム福井からスタートした今回のツアーは、全国8都市18公演という過去最大規模で展開。総動員数は28万人に達した。

5月に梅澤美波が卒業し、菅原咲月が4代目キャプテンに就任。さらに、42ndシングル「是非に及ばず」でセンターを務める一ノ瀬美空が初めてツアーの座長を担った。新たなキャプテンと座長を中心に走り抜けた夏。その集大成の舞台となったのは、2014年以来11回目となる“聖地”明治神宮野球場だった。東京公演は8月20日から23日まで4日間にわたって開催された。

この夏、乃木坂46は“奪われた夏曲を取り戻す”というストーリーを掲げ、地方公演を巡りながら14曲の夏曲をファンとともに奪還。最後の神宮で、そのすべてを披露するという構成でツアーを締めくくった。さらに8月20日のDAY1では、活動休止中だった6期生・増田三莉音がサプライズで復帰し、現メンバー33人が勢揃い。新体制の乃木坂46が持つ現在地を、全員で示す夏となった。

「神宮、騒げーっ!」から始まった最後の夏

オープニング映像では、ツアー初日の開演前にメンバーが円陣を組む姿が映し出された。「Overture」が鳴り響くと、花をモチーフにした華やかなステージセットにメンバーが登場。

一ノ瀬美空の「神宮、騒げーっ!」という叫びを合図に、1曲目の「ガールズルール」がスタート。

空へ向かって大量の水が噴き上がるウォーターキャノンが夏の夜空を彩り、神宮ならではの開放感を一気に引き出す。続く「ジコチューで行こう!」では瀬戸口心月をセンターに、アリーナ中央のセンターステージを縦横無尽に使ったパフォーマンスを展開。

さらに「好きというのはロックだぜ!」では、賀喜遥香が「みんなでタオルを回して、乃木坂46への愛、見せろ!」と呼びかける。客席一面でタオルが舞い、メンバーはトロッコでアリーナを巡りながら、ホースを使って客席へ放水。序盤から神宮の夏を象徴する演出が次々と繰り出された。

「自惚れビーチ」「告白したい病」とキュートな楽曲を重ねると、ステージ後方の見切れ席やステージバック席まで埋め尽くしたファンも大きな声援で応える。

最初のMCでは、一ノ瀬、鈴木佑捺、金川紗耶らがこの日の意気込みや夏の思い出を語り、菅原が「泣いても笑っても乃木坂の夏は今日が最後です。全部出し切っていきましょう!」と呼びかけた。

取り戻した“夏曲”が神宮を彩る

筒井あやめの「この夏ラスト、今日は今日しかないから、みんな悔いがないように楽しむぞ!」という言葉から「逃げ水」へ。3期生から6期生までをシャッフルした編成で、ツアーを通じて取り戻してきた夏曲が次々と披露されていく。

「太陽ノック」では矢田萌華を中心に、傘を使ったパフォーマンス。「オフショアガール」ではビーチボールが客席へ投げ込まれ、「不道徳な夏」ではフロートに乗ったメンバーがスタンド席へ向けて放水した。

途中から小雨が降り始めると、金川が「雨に負けるなーっ!」と観客を鼓舞。天候さえもライブの演出の一部に変えてしまうような、神宮ならではの一体感が生まれていた。

浴衣姿で登場したメンバーは「夏のFree&Easy」へ。池田瑛紗が「みんな、いっぱい可愛いって言ってよ!」と呼びかけると、会場から大きな歓声が上がる。

「ロマンティックいか焼き」では大越ひなの、森平麗心らが輝く笑顔を見せ、「チートデイ」では井上和が熱いメッセージを響かせた。浴衣姿で行われた胸キュンセリフのコーナーでは、五百城茉央、林瑠奈、川﨑桜らがさまざまなシチュエーションのセリフを披露し、会場を沸かせた。

6期生11人が勢揃い “今”を担うメンバーたち

ライブ中盤で大きな転換を見せたのが、6期生のパフォーマンスだった。

約1年3か月ぶりに11人全員が揃った6期生が、最新期別曲「命の色」を披露。幻想的な照明の中、センターの長嶋凛桜を中心に情熱的な歌とダンスを繰り広げる。加入から時間を重ね、それぞれが着実に経験を積んできたことを感じさせるステージだった。

続いて中西アルノ、五百城茉央、奥田いろはによる「おまえら」、賀喜遥香と遠藤さくらが無音の中で息の合ったダンスを見せる「マグカップとシンク」と、個性の異なるユニットパフォーマンスが続く。

「フォルテシモ」では小川彩を中心に溌剌としたステージを展開。一転して「日常」では、小川が「これが私たちだ!」と力強く宣言し、鋭い表情と高い熱量で会場を再び興奮へと導いた。

「Actually…」では中西アルノがセンターに立ち、真っ赤なペンライトに染まった神宮へ強烈な歌声を響かせる。その後、「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」「ひと夏の長さより…」と緩急のある楽曲を織り交ぜ、ライブは後半戦へと進んでいった。

「どの時代も、そのときの乃木坂が最高」――未来への決意

ライブ後半、会場の空気が大きく変わる。5期生の一ノ瀬を皮切りに、3期生、4期生、6期生の代表メンバーが、それぞれの言葉で乃木坂46の未来について語った。

一ノ瀬は、15年というグループの歴史を振り返りながら、「変わり続けるからこそ、その時代にしかない乃木坂が生まれていく」と語る。

6期生の瀬戸口心月は、現在の乃木坂46を大切にしながら「これからの乃木坂46を作っていく」覚悟を口にした。3期生の岩本蓮加は、グループが大きくなり、さまざまな変化を経験してきた中でも「どの時代もそのときの乃木坂が最高だと思えた」と語り、「前を向いて進み続ける限り、今が最高の乃木坂46です」と力強く言葉を結んだ。

4期生の遠藤さくらは、卒業していった先輩たちから託された乃木坂46を「私たちは絶対守ります」と宣言。

最後にマイクを握ったのは、新キャプテンの菅原だった。

「このツアーの直前、私は乃木坂46のキャプテンに任命していただきました。受け取ったバトンは想像以上に重くて、不安で押しつぶされそうでした」しかし、ツアーを通して気づいたことがあったという。

「私の周りにはいつでも支えてくれるメンバーがいる。ステージに立てばカッコよくてかわいくて、キラッキラに輝く自慢のメンバーがいます」

「私は、今の乃木坂46が大好きです。その思いは誰にも負けない自信があります。まだまだ頼りないかもしれないけど、このグループの未来を必ず守ります」

新キャプテンとしての決意を込めた数々の言葉の後、33人全員で「君の名は希望」を熱唱。
新たな時代を歩み始めた乃木坂46の現在と未来が、一つのステージに重なった瞬間だった。

一ノ瀬美空、涙の訴え「どうかこれからの乃木坂46を信じてほしい」

終盤は「真夏日よ」「裸足でSummer」「スカイダイビング」「おひとりさま天国」と、再びアクセル全開の楽曲が続く。本編最後の「是非に及ばず」を前に、初めてツアーの座長を務めた一ノ瀬美空が、この夏を振り返った。

「私は、このツアーが始まるときにひとつ目標を立てました。それは、ここにいるメンバー全員がこの夏のツアーを通して個性と自信の花を新しく咲かせるというものです」

乃木坂46を「愛に溢れたお花畑のような場所」と表現しながら、周囲にたくさんの花が咲いているからこそ、自分自身の魅力に気づけないメンバーもいるのではないか、と語った。

「私はみんなが頑張ってきたこととか、今も踏ん張り続けていることとか、その子にしかない個性とか魅力をたくさん知っているからこそ、そんな愛に溢れたメンバーが自分に自信をなくすような瞬間があってほしくない」

さらに涙を流しながら、ファンへ訴えかける。

「乃木坂46にはまだまだ咲かせることができる花がたくさんあります。まだ種を蒔くことができる場所がたくさんあります」

「今、乃木坂46に希望を持ってくださっている皆さん、期待をしてくださっている皆さん、どうかこれからの乃木坂46を信じてほしいです」

クライマックスでは夜空に無数の花火が打ち上がり、2026年の“乃木坂46の夏”が華やかに幕を閉じた。

全員で抱き合い、確かめた絆

アンコールではメンバーがトロッコに乗ってスタンド席通路にも登場。「I see…」「ビリヤニ」と高揚感のある楽曲を続け、「君ばかり」では会場全体が穏やかな幸福感に包まれた。

最後のMCでは、瀬戸口が一ノ瀬を、賀喜遥香が菅原を労った。賀喜は、地方公演で夏曲を“奪った犯人”として設定されていた菅原にも触れながら、「どんなときでも明るくいてくれて、そんなさっちゃんにこの夏たくさん助けられた」と感謝を伝える。

その言葉に菅原は涙。さらに一ノ瀬にも感謝が伝えられると、最後はメンバー全員が菅原と一ノ瀬を囲み、抱き合った。新キャプテンと初座長。二人を中心に走り抜けた夏を、メンバー全員でねぎらい、絆を確かめ合う時間となった。

そして最後の「乃木坂の詩」。神宮球場は一面、紫色の光に染まった。菅原は涙を浮かべながら、「どんなときも不安な気持ちも怖さもすべて自分たちの力に変えて、ここまで走り切ることができました」と語る。

「ここにいる最強の味方の皆さんとこのメンバーとなら、どこまでも、いろんな景色を見れると信じています」

さらに「これからの乃木坂46の未来を必ず作っていきます、必ず守っていきます」と約束した。

最後に一ノ瀬が「また来年もここで会おうね!」と呼びかける。こうして、全国8都市18公演、28万人を動員した「真夏の全国ツアー2026」は完結した。

新キャプテン・菅原咲月と初座長・一ノ瀬美空を軸に、3期生から6期生までがそれぞれの個性を輝かせた2026年の夏。受け継いできたものを守りながら、自分たちの色を加え、新しい乃木坂46を作っていく――。神宮の夜空に咲いた花火と、紫色に染まった客席。その光景は、15年の歴史を持つグループが、また新しい季節へ踏み出したことを何より雄弁に物語っていた。

乃木坂46の夏は終わった。彼女たちがこの夏に咲かせた花は、ここからさらに大きく育っていく。

「真夏の全国ツアー2026」
明治神宮野球場公演
DAY4 セットリスト

M1. ガールズルール
M2. ジコチューで行こう!
M3. 好きというのはロックだぜ!
M4. 自惚れビーチ
M5. 告白したい病
M6. 逃げ水
M7. 太陽ノック
M8. オフショアガール
M9. 不道徳な夏
M10. 夏のFree&Easy
M11. ロマンティックいか焼き
M12. チートデイ
M13. 命の色
M14. おまえら
M15. マグカップとシンク
M16. フォルテシモ
M17. 日常
M18. Actually…
M19. 最後に階段を駆け上がったのはいつだ?
M20. ひと夏の長さより…
M21. 君の名は希望
M22. 真夏日よ
M23. 裸足でSummer
M24. スカイダイビング
M25. おひとりさま天国
M26. 是非に及ばず

ENCORE

EN1. 空扉
EN2. I see…
EN3. ビリヤニ
EN4. 君ばかり
EN5. 乃木坂の詩

Nogizaka46 Wraps Up Summer Tour 2026 at Meiji Jingu Stadium

Nogizaka46 concluded its “Manatsu no Zenkoku Tour 2026” with a spectacular final show at Tokyo’s Meiji Jingu Stadium on August 23. The tour, which began in Fukui on June 13, visited eight cities for a total of 18 performances and drew approximately 280,000 fans.

The tour marked a major new chapter for the group. Following Minami Umezawa’s graduation in May, Satsuki Sugawara became Nogizaka46’s fourth captain, while Miku Ichinose, center of the group’s 42nd single “Zehi ni Oyobazu,” served as tour leader for the first time. The four-day Jingu run, held from August 20 to 23, marked the group’s 11th appearance at the stadium since 2014.

The tour featured a storyline in which Nogizaka46 reclaimed 14 of its signature summer songs, one by one, during the nationwide tour. At Jingu, all 14 songs were brought together for the grand finale. The first night also saw the surprise return of sixth-generation member Mirine Masuda, bringing the group’s current lineup to all 33 members.

A Summer Finale Filled With Energy

The final concert opened with “Girls’ Rule,” following Miku Ichinose’s enthusiastic call of “Jingu, make some noise!” Water cannons erupted into the night sky, setting the tone for a spectacular summer show.

“Jikochu de Ikou!” featured Kokoro Setoguchi at center, while “Suki to Iu no wa Rock daze!” had Haruka Kaki encouraging the audience to wave their towels. Members moved around the stadium on carts and sprayed water toward the crowd, creating the quintessential Jingu summer atmosphere.

The concert continued with popular summer songs including “Taiyou Knock,” “Offshore Girl,” “Natsuno Free & Easy,” “Romantic Ikayaki,” and “Cheat Day.” Even light rain could not dampen the atmosphere, with Saya Kanagawa shouting to the crowd, “Don’t let the rain beat you!”

Sixth-generation members also took the spotlight. All 11 members performed their latest generation song “Inochi no Iro” together for the first time in approximately 15 months. Their passionate performance highlighted how much the newest generation has grown since joining the group.

A Message About Nogizaka46’s Future

The emotional centerpiece of the concert came during the second half, when representatives from the third through sixth generations shared their thoughts about the group’s future.

Miku Ichinose reflected on Nogizaka46’s 15-year history and emphasized that the group continues to evolve with each generation. Sixth-generation member Kokoro Setoguchi expressed her determination to preserve the current Nogizaka46 while helping build its future.

Third-generation member Renca Iwamoto declared that every era of Nogizaka46 had felt like “the best Nogizaka46,” while fourth-generation member Sakura Endo vowed to protect the group entrusted to them by their senior members.

New captain Satsuki Sugawara then spoke openly about the pressure of taking on the role shortly before the tour.

“I felt overwhelmed by the weight of the baton I had received,” she said, before expressing her love for the current group and promising to protect its future.

All 33 members then performed “Kimi no Na wa Kibou,” creating a powerful moment that connected Nogizaka46’s past, present and future.

Miku Ichinose’s Tearful Message

Before the final song, Ichinose, serving as tour leader for the first time, delivered an emotional speech about her hopes for the members.

She said her goal for the tour had been for every member to “bloom a new flower of individuality and confidence.” Comparing Nogizaka46 to a flower garden filled with kindness, she said she wanted every member to recognize her own unique qualities.

With tears in her eyes, Ichinose told the audience:

“Please believe in the Nogizaka46 of the future.”

She then regained her composure and called for the final song, “Zehi ni Oyobazu.” As the members performed with explosive energy, fireworks filled the night sky above Meiji Jingu Stadium, bringing the main show to a spectacular conclusion.

A New Chapter Begins

The encore featured “I see…,” “Biryani,” and “Kimi Bakari,” before the concert reached its emotional finale with “Nogizaka no Uta.”

During the final MC, Haruka Kaki thanked Sugawara for supporting the group throughout the summer, prompting the new captain to shed tears. The members then gathered around Sugawara and Ichinose and embraced, symbolizing the strong bond they had built throughout the tour.

As the stadium was illuminated in Nogizaka46’s signature purple, Sugawara promised to build and protect the group’s future together with the members and their fans.

Ichinose closed the night by saying, “Let’s meet here again next year!”

With that, Nogizaka46 completed its largest summer tour to date, leaving behind a powerful statement about its new era. With Sugawara as captain, Ichinose as tour leader, and generations three through six standing together, the group demonstrated that while the Nogizaka46 of the past continues to be cherished, a new chapter is already being written.

Photo:Nogizaka46LLC