12月8日(日)AKB48は結成19周年を迎え、活動拠点であるAKB48劇場をリニューアルオープンしました。
(C)AKB48
オープニングセレモニーには初代AKB48グループ総監督の高橋みなみさんも登場し、4代目総監督の倉野尾成美・小栗有以とともにテープカットを行いました。そして、約9年ぶりとなる秋元 康氏書き下ろしの劇場オリジナル新公演 AKB48 18th Stage「ここからだ」が開幕!新劇場・新公演とともに、20周年イヤーというメモリアルイヤーをスタートさせました。
●約9年ぶりとなる 秋元 康氏書き下ろしのオリジナル新公演「ここからだ」公演が開幕!
チームA 7th Stage「M.T.に捧ぐ」以来約9年(8年10ヶ月)ぶり、秋元 康氏が書き下ろすオリジナル公演としては18回目となる待望の新公演とあり、開演前から場内は熱気と大きな期待感で満ちていました。場内が暗転すると、ステージのLEDでカウントダウンがスタート。旧劇場で行ってきた17つのオリジナル公演の軌跡映像が流れた後、倉野尾が新劇場の扉の前に降り立ち「ここからだ」と呟くと、お披露目となる新しいovertureが鳴り響きました。
秋元 康氏が「AKB48はここから第二期黄金時代を迎える」という想いを込めて名付けた「ここからだ」公演。その1曲目を飾ったのは、公演タイトルを冠した楽曲『ここからだ』!“かつて栄えた国の復古“とAKB48を重ね合わせた壮大なバラードを、王朝をイメージした白のクラシカルなマントとロングドレスに身を包んだメンバーが高らかに歌い上げました。ようやく迎えることができた初日のステージに思わず涙するメンバーとファンの姿も。
感動的なムードに包まれた1曲目に続き、黄色のミニスカート衣装に素早く着替え、アップテンポなナンバー『恋愛カンニング』『ロマンティック男爵』、新劇場での再出発と成長を誓う楽曲『劇場へ ようこそ!』を立て続けに披露!荘厳な幕開けから一転、AKB48らしいエネルギッシュなパフォーマンスで場内を盛り上げました。
冒頭のMCでは、倉野尾が「大変お待たせしました!“ここからだ”公演、ついに、ついに、ついに、始まりましたー!思い起こせば1年前、2023年の12月8日に本公演は初日を迎える予定でしたが、みなさんご存知の通り2度の延期があり、“やるやる詐欺”とまで巷では言われていたみたいなんですが、ようやく初日を迎えることができました!」と喜びを噛み締めながら挨拶。「約 9 年ぶりの新公演、しかも新劇場です!私たちメンバー全員にとって、初めてのオリジナル公演になります。AKB48 の新たな章が始まるのは “ここからだ”という強い気持ちを持ってパフォーマンスしますので、本日もよろしくお願いします!」と意気込みを語りました。
続いてはユニットパートへ。AKB48のエース 小栗・山内瑞葵・千葉恵里は、3人のキュートさが際立つフリル衣装で登場!ロリポップ風のステッキを使いながら『Lollipop』を披露し、甘い歌声と笑顔でファンの心を掴みました。
『風の待ち伏せ』では佐藤綺星・水島美結・山﨑 空・秋山由奈の若手メンバー4人がフレッシュなパフォーマンスで爽やかな風を吹かせた。
大人っぽい曲調の『クリスマスリング』では、ダンスに定評のある倉野尾・下尾みう・鈴木くるみ・永野芹佳・山口結愛の5人がしなやかなダンスで魅せました。
本公演で唯一のソロ楽曲『2月のMermaid』を託されたのは18期研究生の八木愛月。AKB48の新エースがキラキラと輝きを放つ圧巻のパフォーマンスで存在感を示しました。
赤いラブリーな衣装で登場した伊藤百花・向井地美音・村山彩希は『振り向きざまのキッス』を披露し、19期研究生の伊藤をセンターに可愛らしさ全開のパフォーマンスで魅了!
晴れやかな王道アイドルソングからクールなダンスナンバーまで多彩なステージを繰り広げました。
終盤には、シリアスなナンバー『夜中過ぎのアウトロー』で力強いダンスパフォーマンスが炸裂!『奇跡が消えても』ではステージのLEDでミラーボールが回り、場内がダンスホールさながらの様相に。さらに『シクラメンが咲く頃』を儚くも優しい表情で歌い上げ、雰囲気が全く異なる3曲でラストスパートを畳み掛けました。そして『まだ見たことのない景色へ』で本編を締めくくりました。
アンコールでは、開演ブザーとともに再び幕が開くと、AKB48の象徴である赤チェックをメインとしたロック風衣装に身を包んだメンバーが登場!鞘師里保さんの初の振付提供となる『緞帳を上げてくれ!』で勢いよくスタート!「ここでもう一度夢を見ようじゃないか」という歌詞を熱く体現した気迫のパフォーマンスで、ファンを興奮の渦に巻き込みました。アンコール2曲目は、爽やかで疾走感溢れるナンバー『そんなに好きだったら』。最後まで全力パフォーマンスを届け、場内のボルテージも最高潮となりました。
●4代目AKB48グループ総監督 倉野尾成美「ここから目指すステージは東京ドーム」と堂々の宣言!
倉野尾は「秋元先生が今のAKB48に公演を書いてくださり、無事に初日を迎えられるようにとたくさんのスタッフさんが愛を持って支えてくださって、何度も延期してしまいましたが、こうしてこんなにもたくさんの方が初日を楽しみに待っていてくださったから、今日初日が迎えられたと思います。
心から感謝しています」と目を潤ませながら感謝を伝え「今ここに立っている初日メンバー16人に加え、これから初日を迎えるメンバーも 含めて42人全員でAKB48です。この42人で目指すステージは、東京ドームのステージです!決して簡単な道のりではないことはすごくわかっています。メンバー一人一人がしっかり気持ちを持ってこれから活動していく先に、きっとそのステージがあると思います。 “やるやる詐欺”と言われないように、この新劇場とともに一歩一歩歩んでいきたいと思います」とAKB48が“ここから“目指す夢を堂々と宣言しました。
そして最後は全員で『Hungry love』を熱唱。全員で力を合わせて初日を駆け抜けたメンバーに惜しみない拍手が贈られ、新公演初日は大盛況で終幕となりました。
新AKB48劇場・新公演とともに、ついに20周年というメモリアルイヤーに突入したAKB48!“全盛期のAKB48”をライバルに、ここから第二期黄金時代を築いていくAKB48にぜひご注目ください。
●総合プロデューサー 秋元 康氏 コメント
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AKB48という伝説があって、それからまた新しい伝説を作るんだという想いで「ここからだ」という公演タイトルを考えた。詞を書くときに「今のAKB48の現状、今のメンバーの中で何ができるのか」いうことがテーマだった。昔のまま踏襲してもしょうがないし、でも残さないといけないものもあるし、そのバランスが一番難しかった。このAKB48劇場っていうのはお客さんと一緒に作っている。今日ここに来たかったのは、やっぱり「お客さんがどういう反応をするだろう」っていうのが知りたかったから。それが次につながると思う。
昔の公演で最後の曲が『桜の花びらたち』で、その紙吹雪が落ちたまま暗転になってアンコールが始まるんだけど、その時に当時の支配人がモップを持って掃除し始めるとお客さんから「モップ、モップ」ってモップコールが起きるようになった。そういうのはさ、見ないとわからないから。新劇場もまたファンの人が新しい何かを作ってくれると思う。
(東京ドームという)目標があるとそこに向かえる。2005年の11月後半くらいの劇場をまだ作っているとき、みんなを集めて「君たちはこれから東京ドームに行く、紅白に出る、レコード大賞もとる」と言ったけど誰も信じなかった。でも「そういうことがあるから頑張ろう」となる。今のメンバーは「黄金期を過ぎて入った私たちですから…」と思っているかもしれないけど、世の中には想定外のことや「まさかあそこから蘇るとはね」ということがたくさんあるから、それを信じてほしいなと思う。(本番を観て)観終わった感想と「とにかく黄金期を君たちが創る、先輩たちから受け継いだバトンを次の世代に渡す役割があるんだ」というのはメンバーに伝えたい。
AKB48ってすごく良い形でバトンが渡されて19周年まで来たから、また次にバトンを渡していくことが大事。小さな劇場で粛々とやっていた公演で、1人でも多くファンが多くなっていけばいつか5万人にたどり着くと思う。僕の勝手な考えで言うと、阿久悠さんが仰ったことなんだけど、最近の音楽は街なりがしないと。やっぱりみんなヘッドホンを着けてる。昔は有線放送とかパチンコ屋さんとか、そういうところで流れたじゃない、ヒット曲が。だからAKB48の第二期黄金時代っていうのは、カラオケ屋さんに行くと日々みんなが歌ってるとか。売上がどうの順位がどうのこうのっていうよりも、本当にみんなが歌ってくれるかどうかにかかってるんじゃないかな。「これがAKB48だ」っていろんな人に見つかったら東京ドームへ行ける。
●AKB48 新公演 概要
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公演名: AKB48 18th Stage「ここからだ」
日時: 2024年12月8日(日)17:00開演
会場: AKB48劇場(東京都千代田区外神田4-3-3 ドン・キホーテ秋葉原8F)
観客数: 250名
出演: 【AKB48 メンバー 16名】
小栗有以・倉野尾成美・佐藤綺星・下尾みう・鈴木くるみ・千葉恵里・永野芹佳・水島美結・向井地美音・村山彩希・山内瑞葵・山﨑 空・秋山由奈・八木愛月・山口結愛・伊藤百花
●「ここからだ」新公演
セットリスト
1.ここからだ センター:小栗
2.恋愛カンニング センター:小栗
3.ロマンティック男爵
4.劇場へ ようこそ!
ユニット&ソロコーナー
5.Lollipop(小栗・千葉・山内)
6.風の待ち伏せ(佐藤・水島・山﨑・秋山)
7.クリスマスリング(倉野尾、下尾、鈴木、永野、山口)
8.2月のMermaid ソロ:八木
9.振り向きざまのキッス(向井地・村山・伊藤)
10.夜中過ぎのアウトロー
11.奇跡が消えても
12.シクラメンが咲く頃 センター:小栗
13.まだ見たことのない景色へ
ENCORE
14.緞帳を上げてくれ! センター:村山
15.そんなに好きだったら
16.Hungry love
●新AKB48劇場 オープニングセレモニー
登壇者: 【AKB48 メンバー 4名】
小栗有以・倉野尾成美・佐藤綺星・八木愛月
【スペシャルゲスト】高橋みなみ